「碧」と祈る
11/21(土)~12/6(日)
11:00~18:00
会場
さん太ギャラリー
(山陽新聞本社内)
入場無料
"僕ね、
南の島で「帰りたい」って、抱きつかれた兵隊さんの
夜の街の女性たちの
そんな人たちの顔を描いているんです。"
そのなかには、ここで、愛生園で出会った人たちもいらっしゃるんですか?
"…うん。もちろん。もちろんです。"
(2020年7月最初で最後の画業への取材データから)
ご挨拶
2020年8月11日 洋画家、清志初男氏が逝去されました。
氏は独学で洋画の技法を研鑽し、独自の画業を遺されました。しかし、作品についての記録や証言が乏しく、今後の研究は非常に困難な状況にあります。
今回、氏の画業を広く発信し、顕彰するため、長島愛生園歴史館と一般社団法人クニヨシパトーナーズ、岡山大学国吉康雄記念寄付講座が協働し、岡山県、福武教育文化振興財団、岡山大学、山陽新聞社のご助力と、文化庁「令和2年度 文化芸術活動の継続支援事業」の採択を受け、急遽、「清志初男 遺作展」を開催することとなりました。
合わせて、長島愛生園の「清志初男 祈りのギャラリー」の展示がえと、岡山大学中央図書館(津島キャンパス)サルトフロレスタでの新規展示も行うことも決定いたしました。
生前の氏をご存知の方。氏の思い出、作品を大切にされている方。どうか、さん太ギャラリーにお越しいただき、何卒、氏の情報をお寄せください。また本展が、多くの方にとって「洋画家・清志初男」の芸術に触れる機会となることを心から願っております。皆様の来場をお待ちしております。
清志初男(きよしはつお)
太平洋戦争中、輸送船に乗り南方戦線に赴くなどしたが、乗船していた輸送船が米軍の「飢餓作戦」により、
瀬戸内海で機雷に接触し、大破。奇跡的に生還するが、その後、ハンセン病を発症し、長島愛生園に入所。
ここで緞帳の制作を目の当たりにし、絵画表現に傾倒。研鑽を重ねるが、中央画壇の評価基準に反発。
独自の画風を確立させた《石仏》のシリーズは、海外で高い評価を得る。
2020年8月11日、その人柄、作品から、多くに惜しまれながら旅立った。
享年93歳。
連動企画展のお知らせ
どちらも2月28日までの開催。
国立療養所長島愛生園「祈りのギャラリー」にて清志初男作品の常設展示を行っています。(平日のみ10:00から16:30・事前予約制)
また,岡山大学附属図書館中央図書館二階 ムラタアカデミアにて、清志初男作品を展示中
※現在、新型感染症対策のため、岡山大学には大学職員、学生以外の立ち入りが禁止されております。ご了承ください。
ご協力とお願い
本展では、清志初男氏の画業に関する証言を収集するため、来場者の皆様に、録音・録画を伴う取材活動を依頼する場合がございます。また、科学研究助成事業基盤研究( C :20K00232)採択研究課題「アートを介した社会課題理解」のための対話探求鑑賞モデルの開発と実践研究に関する基礎調査も実施しております。ご理解とご協力をお願い致します。
清志初男作品についての情報を提供してくださる方で、事前に来場をお知らせくださる場合は、ご面倒ですが、下記のメールに一報をいただけますと幸いです。スタッフが対応させていただけるよう、手配を致します。
メール:sight@okayama-u.ac.jp
本展への問い合わせ
岡山大学大学院教育学研究科
国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生寄付講座
電話:086-289-5807
メール:sight@okayama-u.ac.jp
感染症対策について
(実施にご協力、ご理解を頂けない場合、鑑賞をご遠慮いただきます)
- 入場時に非接触型体温計による検温を実施。(37.5℃を超える方は入場頂けません)
- 鑑賞される皆様に、入場時にアルコール消毒をお願いいたします。
- 入場時に来場者名簿への記入(氏名・年齢・住所・電話番号)をお願いします。
- 会場での鑑賞者数を20名に制限しております。
- マスクの着用(ない場合は、受付で提供します)をお願いします。
- ギャラリーツアー等の対面イベントの予定はございません。オンラインでのイベントを予定しております。詳細は本ホームページをご確認ください。